2010年 12月 13日 ( 1 )

感謝

私がこの仕事を始めた頃

まさにペ-ペ-で


今考えると、おぞましいくらい何も知らないのに
全てしってるような顔をして仕事して

負けたくないし バカにされたくないし


それでも 古くからこの仕事をされている方々には ペ-ペ-なのがわかるのか

面と向かって「あっちいけ」とか現場で言われたり


足を引っ張られるような噂を立てられたり


そんななか、そんなことは何も言わず

いつも声かけてくれた カメラマンご夫婦


いつもご夫婦で来られて 集合写真を撮られていた



5月にご主人が手術をされて


それはとても大きな胃の腫瘍の摘出だと聞いており

その後4ヶ月お見かけしなかったので、心配していたのですが

9月からまた現場に復帰され


いやいや、まだご隠居されるには早いですよと話していた



先日 来週はルメルシェに入るの?と聞かれ

はい、入りますよ、どうしましたかと聞くと



来週で最後の撮影なんだというお返事



胃の腫瘍が転移していて

抗がん剤治療をするために また入院されるのだと聞いた


もう手術が出来ないので、抗がん剤の投与のための入院なんだけど

医者がね、とっても辛い治療だって言うんよ と

ご主人は話してくれた



髪の毛がね、全部抜けるからって




私は何も答えられず


気の利いたことの一つも言えず


次の日 比治山神社に御守りをもらいに行った



最後の日


ホントはもっと言いたい事があるのだけれど

御守り渡して ありがとうございましたと言ったとたん

顔を見ると泣いてしまって
 


もっと現場にいたかっただろうと思う


私が言葉にならなくて
泣いて泣いて 気の利いた言葉のひとつも言えないでいたら



撮影があるんじゃろ もう行きなさいと





でもこれだけはやろうと決めていた


お2人の写真を撮らせてもらっていいですか、と


60年ちかく撮影をしている方に、写真を撮らせてくださいなんて
ちょっと図々しいお願いとは思ったが

2人は快く 被写体となってくれました



数日後 額に入れて郵送

次の日 病院からお礼の電話がかかる



治療始まったよ
まだね、副作用はあまり出てなくて 普通に話せるよ

写真ありがとう

よく撮れとるよ

いい記念になったよ

がんばりんさいよ






また会える日が来ることを期待している


でも 本当は思いたくないのだが

もしかしたら これでもう会えないかもしれないとも思う



でも この10年間 お世話になったのは紛れもないこと



本当に本当に ありがとうございました


必ずお会いできると信じています



いつも気にかけていただいて 感謝しています
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いつか ご家族写真を私が撮らせてもらう事が

今の私の夢ですから。


長い間 ご苦労様でした
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by toki3669 | 2010-12-13 21:48 | 日常